海外学術出版における「REUSE」とは、何を意味するのでしょうか。
海外の学術出版社や国際学協会にとって、研究成果を収集・評価し、査読・編集を経て学術雑誌として出版することは、事業の根幹をなす活動です。
そのため、論文投稿・査読システムの整備、出版基盤の維持・更新などに、継続的な投資が行われています。
一方、出版された学術情報を、研究者による通常の学術利用とは異なる目的で再利用する「REUSE」も、出版社のライセンス事業の一つとして位置づけられています。
Oxford University Press(OUP)は、その具体例の一つです。
同大学出版局は、学術出版という本来の使命を維持しながら、出版された学術情報について、製薬企業などによる二次利用も、一定の条件のもとで積極的に認める事業活動として位置づけています。
その姿勢を端的に表しているのが、「REUSE」という言葉です。
これは、従来から存在していた二次利用の許諾を、単なる権利処理業務としてだけではなく、学術情報の適切な活用を広げる事業活動として捉える考え方の表れといえます。
しかし、REUSEとは、単に出版された情報を再び利用することではありません。
特に医学・薬学分野では、論文の重要な数値の欠落や変更、図表の不適切な改変、研究結果の本来の意味を変えてしまうような表現は、学術情報の正確性と信頼性を損なうだけでなく、人の生命や健康に関わる可能性があります。
そのため、海外学術出版社や国際学協会による権利使用の許諾審査では、利用目的や利用条件に加え、利用方法や表現内容が重要な確認事項となる場合があります。
学術情報の再利用を積極的に認めることと、その正確性や信頼性を守ることは、決して相反するものではありません。
むしろ、この二つを両立させることこそ、医学・薬学情報の適切なREUSEに求められる重要な原則なのです。
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Originally published on LinkedIn Series #20





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